恋愛の駆け引きで最も多くの人が行っていることと言えば、LINEやメールなど「連絡」に纏わるものではないでしょうか。
好きな人への連絡は一人でじっくり考えてからアクションを起こせるので、好きな人が気付くかどうかを別にして、駆け引きを考えることは誰でもあるんじゃないかと思います。
しかし、恋愛の駆け引き「連絡しない」という選択・方法は、恋愛にきちんと効果があるのでしょうか? また、連絡しない意味とはどんなものでしょう?
この記事では、恋愛の駆け引き「好きな人に連絡しない」ことの効果と意味についてじっくり解説します。「好きな人にわざと連絡しないと相手はどんな心理になる?」など、好きな人とLINEやメールをする人が駆け引きを考える時に疑問に思うことへ答えを示していくので、恋頼の駆け引きに興味がある人は読んでみて下さい。
好きな人とのLINE、「連絡しない」という駆け引きは必要?
まず、この記事の最初に定義したい疑問は、恋愛に駆け引きが必要かという点です。
私はこれについて「実際の恋愛ではナチュラルな駆け引きが起こっている」という理由で、大きな問題を抱えていない恋愛においては「あえてやる・わざとやる必要は無い」と考えています。
ナチュラルな駆け引きとは、たとえば好きな人にLINEしようとしてやめる時など、恋愛特有の複雑な気持ちから、行こうと思った時に積極的なアプローチに躊躇してしまい、ガンガン押せない心理から出る現実の行動を意味しています。
つまり、多くの恋愛はわざと駆け引きしなくても自然に駆け引きしているような状態になっているということです。
従って、特に片思いの序盤は変に駆け引きせずになるべく素直になる方へ頑張り、片思いの中盤から後半にかけて「友達から好きな人へのステップアップ」を狙う際、問題があった場合に恋愛の駆け引きを考えるべきだと思っています。
あなたは好きな人に積極的な人ですか?
もしこの質問の答えに詰まったり、ノーだと言うなら、駆け引きするよりも頑張るべきは「好きな人にLINEを送ること」の方になるかと思います。
片思いの最初の頃に連絡しない恋愛の駆け引きが有効なのは、自分でも止まらないくらい積極的に好きな人に行ってしまう人ですので、奥手な人や恋愛経験が少ない人など、恋愛に消極的な人は無理に駆け引きしない選択肢もぜひ意識してくださいね。
これから好きな人に連絡しない駆け引きについて詳しく解説しますが、片思いの中盤から後半を意識して説明します。まだ好きな人と友達になれていない人や、仲良くなっても押していけない人は下の記事も参考に、まずは好きな人にアプローチして行ってから「連絡しない」という恋愛駆け引きを考えてみて下さい。
連絡しない駆け引きの効果
好きな人に連絡しない駆け引きが有効なのは、アプローチにメリハリが作れるからです。これが恋愛成就に一番大きな効果と言えます。
通常、男女が仲良くなる際に恋愛感情が理由であれば、相手はその気持ちに段々と気付き始めるのですが、好きバレした後の恋愛の仕方はまた別の難しさがありますよね。恋愛成就を目指すなら、「好きな人に気持ちを確信させないこと」が案外重要になる場合があります。
連絡しない駆け引きでアプローチにメリハリができると、好きバレするまでの時間が長くなり、相手はあなたの気持ちに確信が持てずに色々と考えてしまいます。
そこら辺を意識しつつ、「連絡しない駆け引きの効果」についてさらにポイントを整理していきます。
好意を感じるのに、「連絡がなくなる」から気になる
普段LINEやメールを送る人が急に連絡しなくなった場合、相手は連絡が空いたことで「なぜ連絡が来ないのか気になる」という心理になります。
それまではちょくちょくLINEやメールをくれていたので、相手の気持ちとしては漠然とした好意を感じながらも連絡が来るのが当たり前になっていきますから、連絡しない駆け引きをされると気になるものです。
この効果を最大化させるには、「毎日、もしくは2日に1回はLINEやメールをする関係になっていること」が条件です。
頻繁にやりとりするからこそ「連絡がなくなる」という状態に好きな人が「急にどうしたんだろう?」とか「嫌われるようなことしたかな?」などとあなたのことを考えるわけです。
普段から頻繁にLINEやメールをしていない場合は、空振りに終わるのが「連絡しない」という恋愛駆け引きなので、使い方を間違えないようにしましょう。
「恋愛のすべて」で掲載されているこちらの記事『恋愛の駆け引き「連絡しない」は、正しいのか間違いなのか~恋愛テクニックは「使いどころ」を間違えると効果がないだけじゃなく、悪影響も!』では、連絡しない駆け引きをしてはいけないタイミングについて下記を挙げています。
- 仲良くなる前
- 一気に距離が縮んできた時
- ケンカしたタイミング
連絡しない駆け引きをするタイミングを間違えて、逆効果にならないように気を付けましょう。
好きな人からのLINEやメールが来る
好きな人と仲良くなった後でも、自分のアプローチによって仲良くなった場合は一方的な連絡になるケースが珍しくありません。自分からLINEして、それをきっかけに好きな人が返信をくれるイメージですね。
片思いが進む途中は、連絡をする方と連絡をされる方の立場が、意外と役割分担みたいに固定されることが多いんですよね。
あなたのグループでも「みんなを誘う役の人」っていたりしませんか?恋愛では付き合うカップルの場合に「彼女が連絡する役」みたいになることが多いです。男性の方が連絡にマメじゃないので、段々と連絡が彼女主導になりやすいという特徴があるんです。
しかし、片思いの時は「先に好きになった人から連絡を開始するパターンが増える」というのが特徴です。一方的にLINEを送っている状態になると、「たまには好きな人からLINEが来ないかな…」と期待するのですが、つい自分からまた送ってしまって好きな人からのLINEがなかなかもらえないケースが多々あります。
一方、連絡しない駆け引きをした時は、あなたがLINEやメールを我慢するので、好きな人から連絡がもらえる可能性を引き上げることができます。もろに心配したようなメッセージではないにしても、探りを入れるようなメッセージをもらえたら脈ありサイン。
あなたが連絡しない駆け引きをしたせいで、あなたのことが気になる状態になったからこそ普段なかなか連絡をくれない好きな人が自分から連絡してきたのだと思われます。
連絡しない効果にはこのような効果があるので、「脈ありか脈なしかを判断しやすい」という副次的な効果もあるんです。
次でもう少し解説します。
脈ありか脈なしかを判断できる
連絡しない駆け引きの効果で最も注目するべきは「進んだ恋愛の答え合わせができる」という効果です。
普段からお互いにやりとりしている場合であっても、あなたがわざと連絡しないことで好きな人の心理にはわずかながらでも変化が起きるはずなので、相手の態度や行動から脈ありと脈なしの判断が可能です。
やはりここもある程度は進んだ恋愛の場合を想定しますが、もし自分からばかり連絡していたとしたら、「好きな人が自分から連絡をしてくれるのか」という視点で、連絡しない期間の好きな人の態度を見てみてください。
恋愛の駆け引きは相手の心を動かす効果がある一方で、相手の気持ちを知る方法にもなっているので、今現在の「仲の良さ」がどんな理由だったかが分かる場合が出てきます。
つまり、あなたが連絡しない期間に好きな人がそのままスルーして連絡が途絶えた場合は、脈なしサインということです。逆に、普段は連絡をくれない好きな人が、あなたが連絡しないことで連絡をくれるようになるなら脈ありと見ることができるわけですね。
あまり相手の気持ちを試すような駆け引きは推奨しませんが、片思いの時は好きな人の気持ちを確認する手段がないので、あえて連絡しないことで好きな人の気持ちを試してみることも有効な方法になるケースがあります。
絶対に多用してほしくないですし、片思いの時は気持ちのすれ違いに注意するべきですが、好きな人のアクションが無いことに悩む場合は、「連絡しない駆け引き」に一考の価値があるかもしれません。
リアルな恋愛を前提にした「連絡しない意味」とは
次に、リアルな恋愛を前提にした「連絡しない意味」について解説します。
恋愛を進めていく上で、連絡しないことにどんな意味があるのか、あなたの恋愛の仕方に活かしてみて下さい。
しつこさを感じさせない
片思いの時に大切にしたいのが「嫌われないアプローチ」ですよね。この嫌われないアプローチに最も大事なことは「しつこくしないこと」なので、連絡しない意味で私があなたに一番伝えたいのは、「嫌われないようにアプローチできますよ」ということです。
例えば、「毎日LINEを送って、会った時もたくさん話しかけて、飲み会では隣をキープ…」、こんな恋愛の仕方をしていればほとんどの人が「しつこい」と感じ、仲良くなっても表面上だけで、心は距離を置かれたままになってしまいます。
これを、「会った時はたくさん話しかけるけどLINEは2日から3日に1回」という具合に、アプローチにバランスを取ることができれば、好きな人にしつこさを感じさせず気持ちを悟られることもないので、距離を縮めていくことが可能になります。
押していける人が対象にはなってきますが、しつこくして好きな人に嫌われることがあるなら、連絡しない駆け引きがあなたの恋愛を良い方向へ導くことがあるはずです。
友達から好きな人への発展
恋愛では、好きな人から意識してもらうことが本当に大切です。
「友達になったら恋愛は終わりだ」と言われるのは、あなたと好きな人との間に何が起きても、好きな人があなたを特別に意識しなければ恋愛効果が無いためなんですね。
手と手が触れても何も感じないとしたら、二人が付き合う未来なんてあるわけがありません。
好きな人に連絡しない期間を作ることで、関係やあなたから好意を伝えるアクションに、メリハリを付けられます。好きな人は、あなたから分かりにくい態度を取られることで気になる心理になるため、特別に意識してもらうことで友達から好きな人へのステップアップに期待が持てます。
恋愛はドキドキが大切なのですが、波の無い付き合い方ではドキドキせずにお互いの存在に慣れていって特別な感情など沸かないのです。わざと連絡しないことで「どうしたんだろ?」とか「何かしちゃったかな」と思ってもらえれば、本来友達には抱かないはずの感情が恋愛感情と結びつくことも出てきます。
恋愛アプローチは「これで好きな人は絶対に落ちる」というテクニックなどありませんから、可能性を高めることをいくつも作っていくことが大切です。
特に、好きな人と友達になれた後は、その友達関係で落ち着いてしまわないよう、恋愛関係になるための工夫が必要になってきます。「気にしてもらうための何か」という点で恋愛の駆け引きが有効になるケースがありますので、あなたの恋愛の状態によっては期待した効果を感じることができるでしょう。
関係に緊張感を与える
恋愛で「好きな人と仲良くなること」を考える際は、何でも話せる関係が正しい関係作りではありません。恋愛対象であれば「自分を良く見せたい」とか「自分の弱点を見せたくない」という心理になるので、付き合う二人にはどこか緊張感が必要なんですね。
連絡しない駆け引きをすれば気まずさを感じる場面も出てくると思うのですが、その緊張感こそ恋愛関係に必要なもので、自分のことを色々好きな人に考えさせたいわけです。一瞬漂う気まずさも時に恋愛のスパイスであり、その緊張感が特別な意識と結び付きます。
友達から彼氏や彼女になるためには、「親友」になってはいけません。お互いに、言いたくても言えないような気持ちを持ち合って一緒にいたいので、冗談ばかり言い合う関係のように、崩れ過ぎた関係ができた場合はむしろ恋愛の駆け引きが必要な場面でしょう。
異性を感じないような距離感の欠如に対処できるのが「連絡しない」という選択肢なので、異性として見られていないと感じる時は一度思い切り引いてみて、恋愛に必要な緊張感をもう一度手に入れるべきかもしれません。
好きな人に連絡しないと決めた人が忘れてはいけない恋愛の基本
好きな人と仲良くなれたけど恋愛自体が進まないと感じる時などに「好きな人に連絡しない」という選択をするように思いますが、絶対に忘れていけないことをここでもう一度確認しておきます。
それは、「自分の気持ちは相手に分からない」という点です。
あなたが好きな人に連絡しない期間、あなたの気持ちは好きな人から見たら何も分からない状態になります。これまでは、LINEをくれたこと、メールをくれたことであなたからの好意を感じてきましたが、それがパッとなくなった場合、「嫌われた」と勘違いするのだって普通のこととなってしまいますよね。
従って、連絡しない期間を長くしてしまったり、連絡しなくなったことでできた緊張感に負け、会った時の態度までよそよそしいものになったりするのは、絶対に防がないといけません。
好きな人との関係が思うように進んでいかない場面では恋愛駆け引きが必要になりますが、好きな人に連絡しないことでできるデメリットも当然ありますから、不必要なところで気持ちのすれ違いの原因を作ることが果たして正しいかを考えてみましょう。
お互いが両想いでも、付き合う前は相手の気持ちになかなか確信が持てないので、ストレートに気持ちを表現することも大切な恋愛テクニックです。順調に進んできている時はそのまま付き合うまで素直に気持ちを表現するべきですから、使いどころを間違えないようにしましょう。
関係を進めようと思って連絡しない駆け引きをするなら、「気持ちが誤解されるかもしれない」という点を意識して、会った時に脈ありサインを送るとか、連絡しない期間を短めにして連絡を取り合う関係を維持するなど、ストレートな恋愛ではない分、フォローにも頑張ってみて下さい。
片思いの後期では確かに恋愛駆け引きが二人の恋愛感情を刺激することがあるので、基本を「好きな人に好意を伝えていく」というスタンスに置きながら、二人の関係性によって刺激を与えるイメージでやってみましょう。
本来の効果を発揮するためにはそれだけの仲の良さを得ることが大事になるので、奥手な人はまず好きな人にアプローチしていくことに頑張ってみましょう。
まとめ
今回は、『恋愛の駆け引き「連絡しない」の効果と意味』をまとめました。
片思いを叶えるためには「好きな人との関係作り」が一番大切です。冒頭から解説しているように、好きな人と親密になることが最初の課題なので、積極的でない場合は駆け引きせずに好意を伝えることに頑張ってみましょう。
友達から好きな人になろうとする段階では、異性として意識してもらうために完全に打ち解けて友達が確定するのを防がないといけません。何となく続くLINEを一度止めるような駆け引きが必要になる場合もありますから、好きな人との関係を客観的に考えてみて、ある程度の距離感・緊張感を持ちましょう。
連絡しないのが好きな人の気を引こうとする行為なので、自分という存在が好きな人の中で確立したところから選択肢に加えるようにし、仲良くなっていく段階では「分かりやすい表現」を意識すると上手く行くはずです。
仲良くなれたかどうかを確かめたい女子や、仲良くなった時の脈ありサインを知りたい女子はこちらも参考にしてみましょう。